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第8話:ファンドの選択と積立設定

ゆうとは植物園のベンチで、横に置いたヒカッパの鉢をぼんやり眺めていた。 今日は、自分の資産形成を「実際に動かす」日になる――その思いでスマホを開く。

①:ファンド選び — 相棒に合う“土壌”を決める

みおな先生から教わったメモを読み返しながら、ゆうとは候補を整理した。 重要なのは「自分が続けられること」。難しく考えすぎず、続けることを最優先にする。

「迷ったら、王道から選べばいいよ。 長く持つ前提で多くの人が選ぶ理由は、ちゃんとあるからね」

ゆうとは気になるファンドをいくつも開き、 人気商品・低コスト商品・ロボアド型の運用…… さまざまな情報を行ったり来たりした。

  • 楽天・プラス・オールカントリー — 王道の全世界株式インデックス
  • らくらく投資(がっちりコース) — スマホで質問に答えるだけのロボアド型

みおな先生の言葉がゆうとに響く。 「正解はひとつじゃない。大切なのは続けられること。だから、二つを並行して試してみるというのもいいわね。」

そこでゆうとは決めた。
2つの方向性が異なる商品を比べながら進むことで、 「積立の成長がどう違うのか」がより鮮明に見える。 みおな先生のアドバイスも、ゆうとの背中を押した。

②:積立設定 — 習慣として組み込む

商品を選んだゆうとは、そのまま積立設定画面へ進む。 楽天カードで積み立てればポイントがもらえることも確認した。 (※還元率はカードの種類や条件で変わるため、詳細は公式ページをご確認ください)

それぞれの積立額は 月1万円。 無理をしない範囲で続けられる金額だ。

〈積立を始めるという小さな決断が、日々の習慣をつくる一歩になる〉

その夜、ゆうとはノートに小さな「成長日誌」をつけた。 月ごとの積立額、選んだファンド、今日の気持ち──そんな項目を書き込むことで、行動が記録になり、振り返りにつながる。

みおな先生は静かに言った。「植物と同じで、資産も一晩で伸びるわけではない。続ける習慣が根を作るの。」 ゆうとはヒカッパの葉をそっと撫で、これからも一緒に育つことを誓った。