コラム10:守るは“継続の要”|ゆうとが出会った“2つのワナ”と庭を守る力
資産形成を始めたばかりの頃は、誰もが不安で、誰もが迷います。 ゆうとが体験した2つの出来事は、あなたの庭を守るヒントになるはず。 AGMの世界観に沿って、“守る力”がなぜ継続の要なのかをお話しします。 守る力は、あなたの庭を静かに支える根っこのようなものです。
1. 急がせる“最後の1件”──ゆうとが感じた違和感と守りの判断
仕事帰りの夕方。
ゆうとは会社の近くを駅に向かって歩いていた。
資産形成を始めて2ヶ月ほど。
投資信託やJ-REITを調べて、
「投資って面白いかもしれない」
そんな気持ちが芽生え始めていた頃だった。
すると突然、後ろから声がした。
「お兄さん、投資に興味ありませんか?」
振り返ると、スーツ姿の営業担当者。
「今、すごく良い案件があるんですよ。
最後の1件なんです」
その言葉に、ゆうとの心が揺れた。
(最後の1件……?)
話を聞くだけなら、と喫茶店へ。
営業担当者は資料を広げた。
「東京のマンションです。
家賃収入が入ります。
長期的に安定しています」
ゆうとは真面目に聞いていた。
REITに似ている気もした。
だが、空気が変わった。
「購入には1000万円必要です。
ローンを組めば大丈夫ですよ。
審査を受けましょう」
(1000万円……?)
不安が一気に押し寄せた。
「最後の1件なので、急いだ方がいいですよ」
その言葉が胸に引っかかった。
ゆうとは資料だけ受け取り、逃げるように帰った。
その夜。
ゆうとはリビングで、お母さんとお父さんに話した。
「今日ね、投資の営業に声かけられて……」
お母さんは、
「そんなこと言われたの!“最後の1件”なんて言う人、信用できないわよ〜」
と、手を止めて言った。
「“今だけ”って言い方ね〜、あれは昔からよくあるのよ。
お得に見せるための言い方なの。
だからね、そういう時は一回落ち着くのが大事よ〜」
お父さんは、ゆっくり頷いた。
「急がせる投資は、相手の都合だ。
理解していない借金は、家計を壊す。
ゆうと、危なかったぞ。逃げたのは正しい判断だぞ」
お母さんが続けた。
「そうよ〜。分からないものに大きなお金を入れない。
それは立派な金融リテラシーの“守る力”なの」
窓際のヒカッパが、そっと葉を揺らした。
家族に相談してよかった。ゆうとは胸の奥が軽くなるのを感じた。
2. 毎月一定のワナ──便利さの裏にある“見えない負担”
ある日の夜。
ゆうとはネット通販で買い物をしていた。
最近クレジットカードを作り、
「便利だなぁ」と感じていた頃。
そんな時、スマホにメールが届いた。
「リボ払いなら、毎月の支払い額が一定!」
「月々ラクラク!」
(リボ払い……?)
気になって調べると、
毎月の支払いが一定になる仕組みらしい。
(便利そう……?)
翌日。
ゆうとはリビングでお母さんに聞いてみた。
「お母さん、リボ払いって便利なの?」
お母さんは、
「リボ払い?」
と、ちょっと大げさに驚いた。
「友達から聞いた話よ。“毎月一定”って言葉に惹かれて、
リボを使ってみたんだって。
でもねぇ、思ったより残高が減らなくて、
すごく困ったらしいのよ〜」
お父さんが横から補足した。
「リボは、支払いを後ろに伸ばす仕組みなんだ。
毎月の額は一定でも、残高が減りにくいからね。
その分、手数料が積み上がってしまんだよ」
「へぇ……」
お母さんが続けた。
「便利そうに見えるけどね〜、
“便利そう”ってところが危ないのよ」
窓際のヒカッパが、ふわっと葉を揺らした。
ゆうとは、自分のカードを見つめた。
(便利さに流されない。
仕組みを理解して使う。それも守る力なんだ
分からないことを相談して本当によかった。)
まとめ|守る力は継続の要
急がせる“最後の1件”
- 「今だけ」「最後の1件」など急がせる勧誘は危険
- 理解していない投資に大金を入れない
- 借金には返済リスクがあります
- 逃げることは弱さではなく“防御力”
- 家族の知恵は、あなたの庭を守る力になります
毎月一定のワナ──便利さの裏にある“見えない負担”
- クレジットカードは“支払いを簡単にする道具”
- リボ払いは手数料が高くなる場合が多い
- 「毎月一定」は“返済額”であって“借金残高”ではありません
- 便利そうに見える仕組みほど理解が必要です
- 一括払いを基本にすることが“守り”になります