NISAで大事なのは「どう使うか」です|初心者向け活用ガイド
1. はじめに
皆さんは「NISAって何だろう?」と思ったことはありませんか? ニュースや金融サイト、SNSでもよく見かける言葉ですよね。
NISAは税制優遇のある投資制度です。長期投資や資産形成をする人にとって非常に便利な仕組みです。 ただ、制度の細かい内容を全部理解しようとすると、とても複雑に感じてしまいます。
ですので、このコラムではあえて「制度の細かい説明」は省きます。 私が17年間投資を続けてきて、「ここだけ押さえておけば十分」と感じるポイントに絞って、初心者の方にもわかりやすく解説します。
2. NISAで大事なことは4つだけ
NISAの本質を押さえるには、たった4つだけです。
- 個人向け・長期投資向けのプラットフォーム
NISAは無期限の税制優遇制度です。個人が長期的に資産を育てるためのプラットフォームとして最適です。短期で大きく稼ぐものではなく、時間を味方につけてコツコツ増やすイメージです。 - 投資できる金額
生涯で1800万円、年間で360万円まで投資できます。内訳は、積立投資枠が120万円、成長投資枠が240万円です。初心者でも無理のない金額から始められるよう設計されています。 - 継続するための環境作りが大切
長く続けるためには、無理のない積立金額や、使いやすい金融機関の選択が重要です。コツコツ続ける仕組みを作ることが、投資成功の第一歩です。 - 金融商品の選択を間違えなければ資産は勝手に増える
投資信託や株式を正しく選んで積み立てれば、資産は長期的に自然と増えていきます。NISAの制度を活かすためには、商品選びがとても大切です。
3. 制度より大事なのは「どう使うか」
NISAは制度そのものも大事ですが、実際にどう使うかの方が投資成果に直結します。
- 毎月どれくらい積み立てるか
- どの金融機関を選ぶか
- どの金融商品を買うか
- どれくらいの期間続けられるか
この“使い方”が、投資の成功のほとんどを決めると考えてください。 つまり、NISAの制度は便利な土台であり、実際に成果を出すためには「行動」が9割です。
4. 私が実際にNISAをどう使っているか
私は新NISAが始まった2024年1月から、毎月、積立投資枠10万円・成長投資枠20万円をコツコツ積み立てています。執筆時点(2025年11月)で、23ヶ月間継続中です。
4.1. どんな商品を積み立てているか
私が購入しているのは全て投資信託(略して投信)です。
特徴は以下の通りです:
- 低コストのものだけ
- 株式のインデックスファンドのみ
- 購入している具体的な名前は、全世界株式・先進国株式・S&P500・NASDAQ100
4.2. 新NISAを使うことで得られた効果
現在、17%のプラスです。NISAを使っているので、利益に税金はかかりません。 長期運用の強みは、利益がさらに利益を生む「複利効果」です。積み立てを続けるだけで、自然と資産は増えていきます。
5. 初心者がつまずきやすいポイント
5.1. 「制度」ではなく「商品選び」が大切
新しい投資信託は日々発売されます。本当に重要なのは、どの商品を選ぶかです。
将来伸びる商品を見極めるには、基本情報を押さえることがポイントです。 私の場合は、人気投信ランキング・純資産・コスト・指数(日経平均株価・TOPIXなど)を参考にしています。
また、NISA対応商品には以下のような種類があります。
- 積立投資枠のみ対応
- 成長投資枠のみ対応
- 両方対応
初心者が迷いやすいのはこの対応状況です。しっかり確認して選ぶことが重要です。
5.2. 継続するための環境作り
NISAを長く続けるためには、環境作りも大切です。
ポイントは3つです:
- 1. コスト
- 手数料や管理費は金融機関によって異なります。入金・出金の手数料や商品購入の手数料も含まれます。コストを抑えることで、長期的な利益が増えやすくなります。
- 2. 利便性
- 近くに金融機関がなくても、ネット取引であれば自宅や外出先からも操作可能です。楽天銀行と楽天証券の組み合わせなら、ほとんど手数料がかからずスムーズに取引できます。
- 3. ポイント付与
- 積立の動機付けとしてポイント付与も活用できます。楽天カード決済で積立を行えば、毎月ポイントが貯まります。貯まったポイントを投資に回すこともできますし、日常の買い物に使うこともできます。小さな喜びが、積立を継続する力になります。
6. 具体的にどう始めればいいか
初心者の方は、まず以下のステップで始めると安心です:
- 継続性を考えて金融機関を選ぶ
- 毎月自動で積み立てる投信を最低1つ選ぶ
- NISA口座に設定する
- 週1回〜月1回程度で資産状況を確認する
このステップだけで、長期投資としてのNISAは十分に機能します。 最初は少額からでも問題ありません。毎月コツコツ積み立てることで、時間を味方にして資産を育てることができます。
7. まとめ
NISAは、制度を理解することよりも、どう使うかが大事です。 金融庁の説明は正確ですが、実際にどう活用するかは自分で判断する必要があります。
このコラムでは、初心者が迷わずに判断できるように、本質だけをまとめました。 投資初心者の方でも、無理なく始められる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。